2016.01.28 01:502016/1/248563 鋭角な天使はあなた鈍角なやさしい悪魔たちを切り裂く☆8562 必要のない闇ばかり広がってまた見失うあなたの破片8561 できるならマカロン3つ分ほどの軽さでいたい深まる夜は8560 思考停止ボタンを押して眠れたらとか眠れずに思考している8559 いい加減頭おかしいんじゃないですか毎夜わたしに問うのはわたし8558 どこまでも無垢に闇など抱かずにすきだと言えるわけもなく夜8557 もうだめだもうだめだってひたすらに唱えて眠くなるまでを待つ8556 哀しみも絶望も眠ればすべて過ぎゆく時の川の一滴8555 断崖の心に風は切り込んでもういいですか終わってみても8554 笑顔さえいらないくらい近づいてやっと離れる意味に気づいた8553 雪の夜もう寄り添...
2016.01.28 01:492016/1/238550 言葉ひとつ交わさず眠る毎日に遠退くことを良薬とする☆8549 冬深くやわらかに強いられているこの日常は選択の果て☆8548 傍に居てくれないことを嘆くほど重い林檎はもう捨ててゆく8547 手放せば惰性で走りゆく車ふれずに明日を繰り返すだけ☆8546 考える時間が多くあることの弊害としてこのさようなら8545 溢れ出すさよならを音にする夜の青い外灯みたいな不安8544 どこまでも孤独でそれがあのひとを求める理由となるのだろうか
2016.01.25 11:48【第三回 鳥歌会onTwitter】詠草一覧【第三回 鳥歌会onTwitter】の詠草が揃いました。皆さんお忙しい中のご参加ありがとうございます!以下の15首となります。★第三回 鳥歌会onTwitter 題詠orテーマ詠「おやつ」A 朝市でおはぎ二つとたましいを取り換えているメフィストフェレスB 幸せはこんな近くにあったのだ 仕事合間のチョコとコーヒーC なんとなく集まっているなんとなくおやつの時間に食べるバーガーD あなたへの言葉を綴る 遠足のおやつを選ぶときの気持ちでE 深夜2時駅のホームで泣きながらハーゲンダッツを貪る少年F 音もなく降りしきる雪こんな日はクッキーなんか焼いて泣きたいG 新しい明日を模索する妻のグアバ汁粉が飲み干せなくてH わたしよりお父さんに謝っといで 御座候が水屋にあ...
2016.01.23 05:24【第三回 鳥歌会onTwitter】を開催します。短歌を愛してやまない皆さんこんにちは。突然ですが、このたび【第三回 鳥歌会onTwitter】を開催します。日程や歌会の流れなど以下詳細です!(σ`・ω・)σ★1/24日の20時まで・・・参加者募集@torikakaiまでリプライor DMにて参加表明をお送りください。(どなたからでもDMを受け取れる設定にしています)定員は15名までとします。今回は手を上げてくださった先着順で15名です。15名に達しなくても募集期間が終われば締め切ります。参加される方は@torikakaiのアカウントをフォローしてください。★詠草受け付け→一覧にして発表参加表明をいただき次第、詠草の受け付けも開始します。詠草提出期限は1/25の20時まで!(募集期間終了から丸1日後で...
2016.01.21 07:232016/1/218541 届けたい言葉も無くて吐く息の白が見たくて零す「あ、雪」☆8540 雪の日のその手のひらの色だけを言葉代わりに遠く見ていた☆8539 それならばまた始めから息を詰めゆびを合わせて仄かな雪崩8538 ただいまをおやすみを言うひとだった体温はもう思い出せない8537 暖房のうるさい部屋でひとことの音もなく崩されれば空虚8536 両膝は忘れてしまうスカートをはかない日々に冬と咲くこと8535 つもる雪 あなたではない手のひらの厚みを肩で受け取りながら8534 何度でも飲み込むことば諦めを許せば今日も朝のくること8533 眠れたらまたひとつ忘れてゆける足跡を消す雪はやさしい8532 雪の朝みたいに告げるおはようのようのあたりにまだ夜は住む8531 爪の...
2016.01.21 07:202016/1/178523 できるなら誤報としたい眼裏に瞬きだした甘い新星8522 真夜中のベンチ大きなストールを巻いて僕らは孵らぬさなぎ8521 親指も爪も大きい つつまれてしまいたいひとと並んで座る8520 かさかさの指をがしがし温めてくれる湿りを孕む心で8519 「しんどいよ」「うん、しんどいよ」僕たちは当たり前にしんどい恋だった8518 できそうにないことばかり数えてる僅かな熱を分け合いながら8517 オレンジがやけにやさしい終電の電光表示 裂かれてゆける
2016.01.21 07:202016/1/148516 待ち望む朝は必ず来るはずと夜の底ねむれない日常8515 案の定眠れないから少しだけ君を忘れるまで退化する8514 呼ばれないのが前提の名を抱いて眠れるまでの夜を揺蕩う8513 持ち得ないしあわせばかり目に映し夜毎勝手に痛がるあそび8512 何度でも何度でも言う返されることは一度もないふた文字を
2016.01.21 07:202016/1/118509 こころごと汲み取ってくれるひとがいて春のひなたに寝ころぶここち8508 雨ばかり降る真夜中は目を閉じて瞼の裏の記憶を流す8507 絶望の淵に佇み資格とか釣り合いだとか否定してゆく8506 これでもうさようならです背を追わぬように風切羽を千切って8505 何もかも嫌だ画面も真夜中も文字も光もわたし自身も
2016.01.21 07:192016/1/108504 欠片さえぜんぶ棄てたいあのひとと砕けた音で話すあなたの8503 届かないことを知りつつおはようを冬空の濃淡に混ぜ込む8502 あたたかな手のひらに撫でられている遠いわたしの髪に咲く春8501 こんなとき凭れてしまわないようにあの日を最後と決めてよかった8500 耳栓を詰めて世界を遮断して文字のあなたのせかいにねむる8499 早く寝る約束は守れなさそうだ月の代わりに液晶は照る