2016/1/10

8504 欠片さえぜんぶ棄てたいあのひとと砕けた音で話すあなたの
8503 届かないことを知りつつおはようを冬空の濃淡に混ぜ込む
8502 あたたかな手のひらに撫でられている遠いわたしの髪に咲く春
8501 こんなとき凭れてしまわないようにあの日を最後と決めてよかった
8500 耳栓を詰めて世界を遮断して文字のあなたのせかいにねむる
8499 早く寝る約束は守れなさそうだ月の代わりに液晶は照る

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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