2011.09.19 07:37201109172057 するり手をすり抜けてみるカンタンにつかまえとけると思わんといて ☆2056 「人前で何してんねん」包まれた腕優しくてほどけへんやん ☆2055 「うるさいわ」ぐいっと押してまわれ右 そうゆうとこもキライちゃうけど ☆2054 「アホちゃうか」そっぽを向いて言い捨てた 赤いほっぺは見せたらへんし ☆2053 「かわいいな」いちいち言わんでええわアホ。一日一回くらいでええよ。-----------------------------------------------------------何気なく詠んだ関西弁短歌にたくさん返歌を頂いた日でした。
2011.09.14 08:42201109132051 くちびるが微かに震えるその影を月が刻んだやわらかな頬 ☆2050 月光に晒してみれば嘘ばかり重ねた恋も澄むのでしょうか2049 ベランダでふたり並んで月を見るそれだけのこと遠過ぎること2048 無邪気さを装い見つめながら待つ 月に解かれた悪戯な君 ☆2047 ただ月が綺麗だねと呟き合って内に秘めたもの知らないふりで2046 月明かり頼りに君の体温を探す真夜中ひとりとひとり2045 きっと月から見たら数ミリの距離 君と僕との永遠の距離2044 夜空から蜂蜜色の雫落ちくちびる染めた君の体温2043 黄色でもオレンジでもない目を閉じて浮かぶは痛いほどの潔白2042 沈黙のまま満月を指さしてみる意地っ張りな喧嘩の途中2041 きらきらと川面の月を見て...
2011.09.13 02:48中秋の名月・歌会TANKAmore@TANKAmore:中秋の名月、まんまるお月さまで上がったテンションに身を任せ、質より量で短歌を詠みまくるお月見 #TANKAmore やります!10時くらいからスタート。終わるのはみんな寝たとき。質より量なのでお気軽にどうぞ。-----------------------------------------------------------…ということで、昨夜は歌会TANKAmoreに参戦していました。「月」がテーマで静かなイメージかと思いきや、次々と流れる皆さんの素敵な短歌でタイムラインは溢れ、その熱気に包まれながら刺激的でとてもとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。ついつい夜更かししすぎてしまったくらい…(^^;以下の短歌は歌会に流したも...
2011.09.13 02:36201109122037 「月が綺麗ですね」「そうだね」やめとけばよかった 意味を探して夜更け2036 「月が綺麗ですね」と投げてみて何も知らない君に告白ごっこ2035 どんなにか見つめてたってあの月はもう君を映さないと知ってて2034 月とキス関係性を思案する 擦り剥いた恋を忘れるために2033 肩越しに「よかったね」って笑う月 君と初めての口づけのあと2032 あと少し近付けずいる公園で月を見る君の横顔、今だ2031 こんなにも明るすぎる月夜のふたり隠れてキスもできやしないわ2030 レンズ越し見上げた月は二重三重ぶれたわたしの軸とおんなじ2029 冴え冴えと眠れぬ窓辺やわらかに寄り添う月の優しさに堕つ2028 まだ月は見上げられずに部屋の隅ひとりで白く丸くなって...
2011.09.12 07:23声お題:『か細い声が耳に残る・あたたかな体温・一緒でいい、一緒がいい』あたたかな体温を左腕に感じていた。放課後の理科室。遠くで騒ぐ声が聞こえる。「…そろそろ帰らなきゃ」僕の腕に頭を預けたまま彼女が呟く。「うん、別々に出ようか」少しの沈黙。「…一緒でいい」「…え」「……一緒が、いい」掠れたか細い彼女の声がいつまでも耳に残る。(2011.09.04)
2011.09.12 07:19201109052015 もう会えはしないと何度も唱えてはじっと睨んだ九月の数字2014 指先が空を切る果て困り顔して笑う君消えてゆく夜2013 アルコール揺らいだ脳にまた浮かぶ忘れたはずの君の面影
2011.09.03 07:46うさぎお題:『誘う術を教えて・淋しくても死なないうさぎ・まどろみに沈み込む』わたしはうさぎ。淋しくても死なない方のうさぎ。毎晩耳をぴんと立ててただひたすら夜の足音が近付くのを待っている。けれど夜のヤツ、なかなか捕まってくれないの。誰かお願い。眠りを誘う術を教えて。わたしはうさぎ。真っ赤な目をして、今日も明け方ようやく微睡みに沈み込む。(2011.08.25)
2011.09.03 07:46夢お題:『夢は夢のままで・あたたかな体温・ビロードのような舌触り』それはまるでビロードのような舌触りがした。あたたかな体温、心地良い香り、耳をくすぐる鈴のような声…。それを抱きながら、半分覚醒しかけた頭で僕は考える。これでいい。夢は夢のままでいい。現実となった瞬間に、余分な重荷までついてきてしまうのだから。責任、という名の。(2011.08.23)