2012.11.12 01:36201211113991 届かない距離を知ってる輝けぬ星はしずかに君を見つめる3990 キスをして始まる恋もあるんだとイルミネーション滲む みえない3989 気まぐれに雨宿りする軒下はいつもやさしい皆にやさしい3988 どれだけの心が折られてしまうのかポッキー&プリッツの日に #ポキプリ短歌3987 一番じゃなくても好かれているのだし便利な人でいようこのまま3986 気まぐれに温めて頬を撫でてゆくやわらかな風に抱かれてしまう3985 藍と呼ぶ人の言葉に濃い哀を見つけて少し遠くなる空3984 届かない花を恋うひと振り向けば違う景色ももう見えるはず
2012.11.12 01:35201211103983 特別な好きが欲しくて生ぬるい川に浸した無防備な足3982 誰ひとり近づけないで揺れている自分勝手なシーソーの上3981 危うげなバランスで迎えた朝に確かなものがほしい唇
2012.11.12 01:35201211093980 十二時と同じ形で重なって君と分け合う心と嘘と3979 言葉だけ重ねていける鍵としてその歌で耳たぶを揺らして3978 はっきりとしない心を切り裂いてほしくて爪は似合わない赤3977 春がくるたびに融け出す心ならいっそ荒野を抱いて眠ろう ☆3976 抱いたまま寄せては返す感情をことばにできずまた冬はくる3975 少しだけ離れた君に戸惑ってしまう会いたいすら言えずいる-----------------------------------------------------------☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。
2012.11.12 01:34201211083974 近過ぎてわからなくなる一歩だけ離れていようそばに居るため3973 なにもかも見えない月のない夜はそばにいてほしいとだけ言いなよ3972 もう嫌いもう嫌いって唱えつつ君への恋を塗り潰してる3971 友達だなんて言っても執着は君をなかなか放してくれない3970 繋ぐ手が見えた気がした距離ゼロのふたりなんだね離れていても3969 へたくそな作り笑いもできなくて君とあの子を視界から消す3968 勘違いさせてるだろういつだって恋は真逆の行動を生む3967 ただ一度だけ間違ったあの夏の夜に飛びたい 歩き出すため3966 なにひとつ言えなくなった「ありがとう」「ごめんね」「本当はまだすきだよ」3965 届かなくなったメールは消せなくて覚悟みたいにケータイに...
2012.11.12 01:32201211073959 知らぬ間に世界は冬で置き去りのマフラーと恋だけがまだ秋3958 秋色のマフラーぐるぐる巻きにしてあなたの居ない冬に備える3957 滲む月みあげて距離をまた知った伸ばした腕は空を切るだけ
2012.11.12 01:32201211063956 どのくらい続くのだろう今月も平気だったと報せる日々は3955 半月後にぶい痛みに耐えながら安心してねと笑顔の絵文字3954 500キロ離れた距離を埋めてゆく夜毎小さな文字を交わして
2012.11.12 01:30201211023949 君の「おんなのこ」はみんな小さくてか弱い つまりわたしではない3948 可愛げはぐんぐん伸びた思春期に恋と一緒に捨ててきました3947 いつだって目線は真横お試しに一段降りるエスカレーター3946 157センチ以下をご所望の君の隣で笑うしかない3945 誰だっていいんじゃないの?後ろからすっぽり抱いてしまえる子なら3944 少しだけ背伸びしてみる6センチ高い世界を並んで見たい
2012.11.12 01:29201210313943 エンキョリと名付けられずに半年が過ぎたどこでもドアのない恋3942 角張ったスーツの奥に秘めし紅あふれて知らぬ人と添う夜3941 全身に紅い小花を纏わせて指先ふるる月曜の午後3940 背伸びした黒蝶々は余裕なくほどかれ白い波間に沈む3939 甘すぎるお菓子はすぐに食べ飽きる少し嫌いになるね明日(あす)から3938 遠いひとまた遠くなる気がしてるひとりシャワーに打たれる朝は3937 この夏の弔いとして震えてる氷いちごに染められた舌3936 珍しく音が必要ない真昼 右顎だけの咀嚼は続く