2011.10.31 07:21201110302171 気を抜くと入り込むからぎっしりと多忙で埋めるこころの隙間2170 どうしているのかなんてもうかんがえてしまいたくない日曜の雨2169 十月の小雨に濡れたアスファルトまだ生きてたの左手の熱
2011.10.31 07:21201110282168 現実と眠りの境にある影が君でないことだけを願った2167 指先に口付けてみる薄い唇との差異を思い知りつつ2166 ぎゅううって絞られるほど苦しくて恋しい嬉しい想いが欲しい2165 地平線みたいな道だどこまでもこんな風なら生きていけそう2164 自分でもわからないけどどこかしら悪いみたいで秋晴れの昼2163 雑貨屋の駐車場にて延々と何かが通り過ぎるのを待つ2162 きみの指弄びつつ享受する世界が崩れ去るという朝
2011.10.31 07:19201110262161 と:遠き国帰る友へと妖精の丘に手紙を置いたさよなら2160 い:いつまでも菓子をねだっているだけの子どもじゃないし今日は攫って2159 り:凛とした街も湧き立つオレンジと黒で始まる冬の入り口2158 と:とりどりの菓子で袋をふくらませ子ら揚々と帰還の途ゆく2157 あ:朝がくるまで騒ぐのか妖精や魔物のふりの青年たちよ2156 お:お隣はお留守でしょうかお隣の分まで愛を頂きましょう2155 く:草を踏みしだき寂れたあの丘の家の扉を叩け少年2154 つ:集いては飲めや歌えや騒ぎおる蠢く影を懐かしく見る2153 り:理由ならただひとつきり解放を良しとしている今宵の月だ2152 と:止まり木に留まる黒き影一つ今宵の月に照らされており---------...
2011.10.26 04:06201110242151 音程も不安定なその声帯でヘタクソな愛を囁く君は2150 このごろは近付くたびに思い知るひらいた距離とはなれた恋と2149 自分より大事なものは無いんだと知ってるわたし いたくない(ふり) ☆-----------------------------------------------------------☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。
2011.10.25 03:33201110232148 なにひとつ変わらない たとえ明日君が消えてもいつものわたし(でいたい)2147 自分でもわからないから判定士でも呼んでくれ 恋か未練か2146 なんらかの区切りであった 返せずにいた本 ポストに落とす夕暮れ2145 決定打なんて打てない何ひとつはっきりしない心の在り処2144 不用意なひとことだって9回の裏最後の一球になりえる2143 ひとことで世界が変わることもあり わたしの周り1mの2142 君の顔浮かべるたびに口の端に引っかかる歌飲み込むばかり
2011.10.25 03:31201110202140 月と星ひかりを耳に留め置いてちがうわたしになれたふりする2139 じっとしているよりほかにやりようがないときもある体育座り2138 あさがきて いきづくけもの たましいを いきるいのちの よすがとしりて
2011.10.25 03:29201110192137 あんなにも馴染んだ景色もう跳ねもしない心音聞きつつ歩く2136 やわらかな光を漏らし漆黒を誰かの元へ飛ぶ鉄の箱 ☆2135 疲れとか憤りとか恋だとかすべてを詰めてゆく鉄の箱2134 一瞬で通過してしまう君の住む街はこんなに遠くて遠い2133 この冬は省電力でいくつもり無駄に心も揺らさずにエコ2132 エネルギー維新が必要 君に替わる新たな資源を模索する日々2131 蓄電はできないらしい一日に一度は欲しい君の手のひら2130 おおごとを企むような背なをしてキッチンを去る猫 深夜二時
2011.10.25 03:27201110152126 真っ白な息を何度も吐き出して確かめている心の深部 ☆2125 空っぽのポケットひとつきりの手をつっこんでみる 追わないように ☆2124 何もかも捨ててしまえば楽になる抜け殻みたいな心でひとり ☆2123 気まぐれでいたい 君だけで毎日が溢れてしまうことがこわくて2122 コーヒーを飲む量がまた増えている流し込みたい何かが積もる★コーヒーを飲む量がまた増えている2121 気まぐれに近付いてみるそのたびに遠くなる君に気付いてしまう2120 昨日よりニキビが悪化したみたい眠れぬままに秋は深まり★昨日よりニキビが悪化したみたい2119 雨音が着信音を消し去ったふたりぼっちの世界の果てで★雨音が着信音を消し去った2118 手に入れた途端ひかりは消えて...