2010.12.24 03:36201012231319 駅ビルの大きなツリー見たかったから、と君に会うための言い訳1318 数ヶ月ぶり君に手を包まれてただそれだけで波打つ心1317 ひとりきり見るはずだったツリー 手は温もりに包まれている今
2010.12.23 05:31201012221316 今すぐに来てと言えたらきっと胃はこんなにムカムカしないのでしょう1315 吐き出してしまいたくなる 「会いたい」と書いては消して繰り返す指1314 繋がりが深くなるほど本心を閉じ込め作る笑顔のかたち1313 ひとりきりツリー見上げた からっぽの手のひら冷たい風と繋いで
2010.12.23 05:31201012211312 ジレンマを抱いて想いと裏腹に零れ落ちるは君を刺す棘1311 近付けば傷付けてしまう本当はただ君に触れたいだけなのに1310 繰り返し恋を重ねた けれどまた君に初めての恋をしている
2010.12.21 01:15201012201309 君の目がその手が恋しいけれどまた寄り添えば傷付け合う二人1308 吾が檻に鍵掛け溜めたるこの想い決壊しそうな苦しさの日々1307 吐き出せず消化も出来ず胃の深く積もり続ける「好き」のかたまり1306 結局はひとりなのだと朝食のパンを噛みつつ気付くキッチン1305 深夜ふと君の指先を浮かべては打ち消すことを繰り返す日々1304 繰り返し届く想いが少しだけ重い メール打つ指は動かず
2010.12.20 05:47夕焼けお題:「夕方の遊園地」 「ときめく」 「眼鏡」遊園地デートもそろそろ終わりが近付いていた。最後に何乗ろうか、と問う彼の肩の向こうに鮮やかな夕焼けが広がっている。見惚れるほど綺麗だ。「どうしたの」はっと我に返る。眼鏡の奥の柔らかな眼差しが真っ直ぐこちらに注がれている。また心臓が騒ぎ出した。帰りたくないんだ。-----------------------------------------------おまけ:男の子目線Ver.遊園地デートもそろそろ終わりが近付いていた。帰りたくない気持ちを無理矢理押し込め、最後に何乗ろうか、と彼女を見る。夕焼けがその白肌をほんのりオレンジに染めている。なんて綺麗なんだろう。彼女もこちらをじっと見ている。「どうしたの」訊きな...
2010.12.20 05:45201012191303 感情のまま君を請えば楽になるのか私という檻を壊して1302 これ以上傷付けるなら友達のふりして隠そう触れたがる手は1301 簡単な答えはあれど堕ちたくはないと留まる正しさの檻1300 吐き出して見つけた心の輪郭に戸惑うばかりで踏み出せぬ足1299 耳元を撫でる甘息繰り返し無垢なふりした白肌の罠1298 君の手にとかされ眠る夜の中 甘息に乗せ告げたる想い
2010.12.19 04:28201012181297 漏れ出ずる溜息抱え夢に落つ君よその手で吐息に変えて1296 答えなど出さずしばらくは停滞す 君の指先に流されぬよう1295 安穏な日々 焦がれるも震えるも無く遠い過去の君を辿りて
2010.12.18 05:17201012171294 望むのは心安らかで癒される眠り おはようを迎えるために1293 理性では終わらせた恋 けれどまだ肌は求める君の温もり1292 指這わせ唇触れたその場所に紅く咲きたる捕らわれし印
2010.12.17 13:03泥酔お題:「早朝の畳の上」 「すれ違う」 「眼鏡」手探りで眼鏡を探す。まだ早朝らしく部屋は暗い。畳の上に乱雑に敷かれた布団でいつの間にか酔い潰れていたようだ。ふと温かいものに触れる。眼鏡を探し当て、見ると…泥酔の原因を作った張本人だ。ここ数ヶ月すれ違いばかりで、昨夜別れることになった…のに、何で隣で寝てるのよ。-----------------------------------------------------------理性では終わらせた恋 けれどまだ肌は求める君の温もり