夕焼け

お題:「夕方の遊園地」 「ときめく」 「眼鏡」

遊園地デートもそろそろ終わりが近付いていた。
最後に何乗ろうか、と問う彼の肩の向こうに鮮やかな夕焼けが広がっている。
見惚れるほど綺麗だ。
「どうしたの」
はっと我に返る。
眼鏡の奥の柔らかな眼差しが真っ直ぐこちらに注がれている。
また心臓が騒ぎ出した。
帰りたくないんだ。

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おまけ:男の子目線Ver.

遊園地デートもそろそろ終わりが近付いていた。
帰りたくない気持ちを無理矢理押し込め、最後に何乗ろうか、と彼女を見る。
夕焼けがその白肌をほんのりオレンジに染めている。
なんて綺麗なんだろう。
彼女もこちらをじっと見ている。
「どうしたの」
訊きながらそのまま目を離せずにいた。

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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