海風

お題:「早朝の海辺」 「落ちる」 「シャンプー」

合宿最終日の早朝、僕は女の子と並んで砂浜に座っていた。
彼女が真剣な声で呟く。
「…言いたかった事があるんよ」
その時、強い海風が彼女の髪を解いた。
潮香に混ざって、一瞬シャンプーの香りが僕の鼻を掠める。
凄い破壊力だ。
困り顔で髪を押さえた彼女に僕はもう落ちていたのだから。

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君の髪揺らす海風シャンプーの香りに恋に落ちてみたりと

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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