記憶

お題:「深夜のキッチン」 「忘れてしまう」 「花火」

深夜のキッチンで私達は小さな口論をしていた。
「お祭りの後、すぐ帰ったよ」
「違うよ、最後に花火が…」
その瞬間、テレビから大きな花火の音が響く…と同時に私は彼に口付けた。
「あ…」
「思い出した…?」
付き合って数年経つとはいえ、大事なファーストキスを忘れられては困るのだ。

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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