神社

お題:「昼の神社」 「告白する」 「水」

昼過ぎ、帰宅時間が重なった僕らは神社へ寄り道していた。
柄杓の水で清めた彼女の涼やかな白い指を見ていたら、思わず手を伸ばしてしまった。
「なに?」
微かに笑った彼女は本堂へ向かい手を合わせる。
「…に好きだと言えますように…」
俯いて頬を染める。
僕の名前が聞こえた気がした。

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木漏れ日が揺れる神社で君の手の白さに見蕩れた夏は過ぎゆく

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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