オレンジ

お題:「深夜の草原」 「密会する」 「飴」

夏の深夜の草原は火照った僕らの体をひんやりと包み込む。
飲み会の帰り、密かに彼女を連れ出し、車を走らせここに辿り着いた。
二人で草の上に座ってただぼんやりと空を見上げながら、どちらからともなく指を繋ぐ。
草の香りに混じって彼女が舐めていたオレンジの飴の香りが漂っていた。

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しっとりと濡れた草の上君と手を繋いだ夏の香りの記憶

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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