お題:「昼のホテル」 「密会する」 「花」

数年ぶりにあの人の好きな花を買う。
昼のホテルなど空いていると思っていたが、休みのせいか密会の場となるラウンジは意外にも混み合っていた。
見渡すとその上品な後ろ姿が目に入る。
「お待たせしました、先生」
声を掛けると老婦人はゆっくりと振り返り変わらぬ笑顔を見せた。

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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