2015.01.29 04:432015/1/287299 許してはいけませんそんな甘すぎる文字で拒絶を知らないひとよ7298 ただひとりわたしに宛てられた文字は肯定というひかりを孕む7297 ずるいことばかりしているたいせつなひとの心を引っ掻くような7296 おそらくはこれから何度も読み返すたぶん最後のあなたのかけら7295 また眠れない夜になる予感してうずくまる冷めるばかりの湯船7294 もうずっと前のようあなたを消してひとりになったあの日の朝が7293 初めてじゃないかなこんなさよならは「よーい、スタート」で始まる別れ7292 さいごの日さいごの朝になりそうだ冬をこころに埋め込んでゆく7291 突き飛ばす痛みをぐっと飲みくだしきみとちいさなさよならをする7290 眠れそうなのはあなたのせいですね...
2015.01.29 04:432015/1/277289 手を離すたびまたひびは広がっていつか砕ける瞬間を待つ☆7288 寄り添ってもらえることに目を閉じる夢の向こうでまた笑うため☆7287 さよならを言ってしまえばひらかれる扉あなたが消えた世界の7286 想いあう果ての停滞すこしだけ忘れていいか雨がやむまで7285 不相応なのだわたしはちっぽけでだいじなひとを持て余してる7284 わたしより深く痛みを握りこむやさしい指をしずかにほどく7283 殴る手は痛いでしょうか、もしも気が済むならそれで終わらせていい7282 どうせなら置き去りにしてくれていいやさしいほどに真っ暗な闇7281 こうやって割れてしまうの強すぎる恋はひとりで支えきれない7280 あなたでは癒せないものだってある見知らぬ人がほしい夜...
2015.01.29 04:432015/1/267271 背中には言えない二文字を書きました(もしわかってもジョークにできる)☆7270 ゆびさきは潤んだ闇しか生み出さず溢れてしまうさみしさの海7269 呼んだって呼んだって届かない喉をしずかにとじて夜に沈める
2015.01.29 04:432015/1/257268 この夜にふれてくれない手のひらはきっと来世も届かない花☆7267 結局はひとりの夜だ なにもかも対になることのない世界で7266 あさましくあれとも思うあの人が誰かとときを分かち合うなら7265 遠くなるばかり心の容量をあなた以外で埋めてしまえば7264 ゆびさきにたのしさだけを強いている今にも崩れそうな内側7263 何故こうも痛むのだろう心なら遠くはないと知っているはず7262 こんなにも眠いのはわたしのせいでつまり正しいあなたのせいだ7261 ねぇあいにいっていいかなねむるためだけに隣にいてもいいかな7260 夜更けすぎ玄関ドアは閉められて誰かのものになりにゆく音7259 こうやってあの夜ばかり巡っては眠れなくなる あなたの勝ちだ7258...
2015.01.26 02:49毎日歌壇 2015.01.26毎日歌壇 2015.01.26 加藤治郎選 に掲載していただきました。「あいたい」の代わりに今日も「おやすみ」をちいさく夜に貼り付けておく毎日歌壇、五度目の掲載。前回から一ヶ月ぶりです。久しぶりの掲載な気がして、嬉しかった。タイムラインでもたくさんおめでとうを言っていただけました。ありがたい(*´ω`)♡
2015.01.25 12:082015/1/247249 船ならばいつかは辿り着くだろう淡い岸辺を眼裏に描く7248 とりあえずすぐそばにある手の熱を道標としてよこたえる四肢7247 辿り着く先は霧雨そぼ濡れて見えないことも受け入れてゆく7246 漕ぎ出でてみれば確かなゆびさきに掻き乱されてしまうみずうみ7245 その熱をだいじにだいじにだきしめて日常をゆくゆるやかな船7244 ほんとうにほんとだろうか真夜中にまだ飲み込んでしまえない文字
2015.01.25 12:082015/1/237243 出口のない場所でだいじにされていて目さえ閉じればしあわせなまま7242 もうだめな予感ばかりの雨はふり睫毛の奥で傾ぐバランス7241 きらわれてゆけきらわれてゆけ二度とだいじな人を作らないよう7240 理由などないのでしょうか飛べないで俯く頬を引き上げるひと7239 夜を飛ぶ泣きながら飛ぶ言えないでいるままかすかに近づいている7238 足先の氷をそっと撫でながら凍えた思考回路をほぐす7237 うずくまるさみしさを見ないようにして脳と体に仕事をあげる
2015.01.25 12:072015/1/227236 そこじゃなく口の端にキスしたい日もあるでしょ前を向いていなさい7235 ただひとつ大事なひとの心だけ抱きしめてゆく間違わないで7234 勘違いばかりの夜が続くから目を閉じたまま歩いてみます7233 おしゃべりな口はあなたにふさがれていてちょうどいい苦しいくらい7232 ただじっと抱きしめられていることのしあわせに名がまだないなんて7231 知らぬ間につけていたとかそんなにも夢中なきみを見せつけていて7230 咲くことを赦されていない場所に咲く三日経っても深紅の花は
2015.01.25 12:072015/1/217229 またあした 何の約束もないけれどちいさな星をひとつ預ける7228 与え合う熱を反芻するだけの夜更けさみしさふたつを抱いて7227 おやすみを言えることはもうしあわせで知っているけど潤みだす月7226 言葉つぶ交わせば交わすほどここにいないあなたの熱ばかり恋う7225 しあわせなあなたの文字に包まれてちいさくねむる(すこしさみしい)
2015.01.25 12:072015/1/207224 リクエストしていいですかこの先もつがいと呼ばれる立ち位置にいて☆7223 次はいつ会えるのだろう抜け殻の日々にもあかく揺れつづく灯は7222 からだじゅうちぢめて眠るまだゆびの触れた場所から蕾がひらく7221 行き先を心に決めて夜を裂くもう愛にしかなりえない場所7220 あふれだす想いの強さで手を握るそれより強く返されながら7219 ただじっとあなたを待ってはく息も視界も白く生まれゆく朝7218 我慢ばかり強いられているすぐ横にあるてのひらを横目で見つつ7217 口紅のはげたくちびるを良しとするあなたと幾度重ねたあとは
2015.01.20 05:452015/1/197216 それぞれの眼鏡外して重ねればあなたの横で四つ葉とならむ7215 「終わったら連絡する」のひとことできみの特別だと自覚する7214 足先は冷たいままで待っている体温を分けあいたいひとを7213 羨んでばかり あたたかな手の熱を分けられていた遠いわたしを7212 眠るまで頭を撫でていてほしいリアルじゃなくて構わないから7211 月曜はふたりのためにあるのだと朝をただ待つ隔たりの夜7210 画面越し近付きたがる文字たちは雨垂れとなりわたしを濡らす7216は「#あなたの横で四つ葉とならむ」の付け句大会でした。
2015.01.20 05:442015/1/187209 そうすれば耐えられる気がしてきみのテレパシーとするこの耳鳴りは7208 さみしさに目隠しをして笑ってるまだふうわりと笑えるうちは7207 くちびるにふくまれたのは指だけかぐらりゆらぎに目蓋をとじる7206 狡い眼はすべてを予測してしまう離してなんて言えないことも7205 くすりゆび囚われてゆく眼の奥でゆらぐ炎に呼応しながら7204 とりあえずあなたの世界を見せてみて世界でいちばん好きと言うなら7203 ゆびさきをそんなに抱いていつかくる淡い別離にまだ気付かずに