2014.10.21 06:082014/10/206785 さみしさを日常として怯まずにあなたを見ると決めた十月6784 今日もまた十月の雨しぬほどに甘いことばであたためてみて6783 崩れずにまだ崩れずに積み上げていつかはきみを失くすとしても6782 限られた僕らの日々にたくさんの叶わないもの、たとえば寝息6781 近づいてまた遠ざかる僕たちは繋がれた手の長さ分だけ6780 あの秋の不用意なせつなさはもう日々に揺蕩うせつなさとなる6779 寂しさのすべてを雨のせいにしてまた冬へゆく扉をひらく
2014.10.19 06:032014/10/186776 日当たりの良い場所に植え替えてくれてだからあなたに咲けなくなった6775 飛び出してしまいたくなる夜だからきみへの終電ルートを見てる6774 夜を裂き西へ東へ飛ぶひかりどこにも行けず目を閉じて聴く6773 許されぬことが許される環境でだけど特異な人になれない6772 本来は閉じてるはずの関係に笑っておくね裏切りでさえ6771 触れたって触れなくたって感情は死滅している硬い心臓6770 身体中痛みが走るめちゃくちゃにされて嘘だったような青空6769 内側をいっぱいにしてもう居ない人の残滓したたる真昼
2014.10.19 06:032014/10/176768 完璧な青空だから逃げ出していいか世界でふたりくらいは6767 公園の賑わう声を過ぎてから繋がれる手にやさしい自責6766 さっきより二センチくらい近づいて肩と肩ならもう触れそうだ6765 てんてんと川面を切ってゆく石に宿るあなたの手のひらの熱6764 青空と雨雲とわたしとあなた危うさが生む時はまぶしい
2014.10.19 06:032014/10/156763 詠むたびに軽くなる胃を持っていてよし5であすはたぶん晴れ空6762 ひとつぶのインクの染みはひろがって身体の隅までかすかにあなた☆6761 ぱりぱりと踏みしだく葉に紛らせて泣いてしまうね見えないように☆6760 朝にまた歩き出すため臥す夜のタイムラインに灯る星々☆6759 あたたかいかなしみでしたこれもまた水のようです報告おわり☆6758 やさしさに晒されるとき溢れだす雨をジンジャーエールに添える☆
2014.10.19 06:022014/10/136755 何をしていても自由な関係で飛び立つことも許されている6754 襟足やふくらはぎから目に浮かぶスーツのきみと向かい合うとき6753 少しだけほんの少しだけ退屈だあなたの居ないタイムラインは
2014.10.19 06:012014/10/86747 見上げれば真っ白な月あとすこし満たされるにはいつも足りない6746 いつだって帰れなくなる見送ったあとも記憶の漂う街で6745 手を繋ぎ手を離すそのいちいちが気になる人と分かたれる駅6744 時間切れなんて日常「最後」って言われて深い最後のキスは6743 くちづけを重ね重ねてじんわりと腫れたはだかの唇となる6742 壁際に縫い留められた両腕に自由はいらない 今はいらない6741 通電をゆるすくちびるふれるたび芯は痺れる いつも、いつも6740 鼓動から腕から潤む黒目から余すことなく降りそそぐすき6739 背中、胸、腰、ぜんぶぜんぶ確かめる 間違いじゃなく包まれている6738 首元に耳をあずけて目を閉じるすきだすきだと鼓動が叫ぶ6737 これ以...