2014/10/20

6785 さみしさを日常として怯まずにあなたを見ると決めた十月
6784 今日もまた十月の雨しぬほどに甘いことばであたためてみて
6783 崩れずにまだ崩れずに積み上げていつかはきみを失くすとしても
6782 限られた僕らの日々にたくさんの叶わないもの、たとえば寝息
6781 近づいてまた遠ざかる僕たちは繋がれた手の長さ分だけ
6780 あの秋の不用意なせつなさはもう日々に揺蕩うせつなさとなる
6779 寂しさのすべてを雨のせいにしてまた冬へゆく扉をひらく

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