2012.12.30 01:18歌会たかまがはら採用歌 2012年◎歌会たかまがはら3月号お題「卒業」選者:岡野 大嗣さん、天鈿女聖あしたからここにはこない先生はもう先生じゃなくなっていい(岡野大嗣さん選/放送外)---------------------------------------------------------◎歌会たかまがはら4月号お題「休」(題詠)選者:ちょろ玉さん、天鈿女聖花であることを休んでみる夜に君の羽音は蜜より痛い(ちょろ玉さん選/放送内採用)ブラックな労働環境 賃金も休暇もなくてごめん心臓 (天鈿女聖さん選/放送外)---------------------------------------------------------◎歌会たかまがはら10月号お題「虫」選者:むしたけさん、天鈿...
2012.12.30 01:18歌会たかまがはら採用歌 2012年◎歌会たかまがはら3月号お題「卒業」選者:岡野 大嗣さん 司会:天鈿女聖さんあしたからここにはこない先生はもう先生じゃなくなっていい(岡野大嗣さん選/放送外)---------------------------------------------------------◎歌会たかまがはら4月号お題「休」(題詠)選者:ちょろ玉さん 司会:天鈿女聖さん花であることを休んでみる夜に君の羽音は蜜より痛い(ちょろ玉さん選/放送内採用)ブラックな労働環境 賃金も休暇もなくてごめん心臓 (天鈿女聖さん選/放送外)---------------------------------------------------------◎歌会たかまがはら10月号お題「虫」選者...
2012.12.28 05:04201212274127 だんだんと灰色になる繰り返し書いては消して飛べないメール4126 【は】花びらがはらりと落ちるくちびるに初めて触れて崩れる春夜4125 【に】二本目の缶を空けたら逃げ出してしまいたくなる熱くなるゆび
2012.12.28 05:03201212264124 【つ】躓いたつま先ばかり見続けて次の一歩が踏み出せずいる4123 あたたかなものが欲しくて淹れたての紅茶を君の代わりに含む4122 【せ】世界ごと包んで眠る石英のかけら背骨にまだ疼く朝
2012.12.28 05:02201212254121 【こ】困らせるつもりで零す告白にほんのひと匙込めたほんとう4120 【か】かさついた髪をやさしく梳く指に絡め取られてゆくこころごと4119 【い】いつだって愛しいとだけ言い放つ容れ物ばかり大きな君は-----------------------------------------------------------TLのお友達4名とあいうえお短歌始めました。
2012.12.28 05:01201212234118 キラキラの日々が過ぎればきっとまた単なる冬のわたしでいるね4117 クリスマスのせいにしておくしばらくはまだ離れられないと気付いて4116 今頃は誰かといるね楽しくて楽しくて少しさみしくなって4115 「ほらツリー綺麗だよ」ってメールして携帯閉じる音まで痛い4114 キラキラと闇と寒さとたくさんの人がいるから君が恋しい4113 足跡のない白がいい明日には終わるちいさなちいさな世界
2012.12.28 05:00201212214110 もう遠い日になるツリー見上げつつかすかに触れた冷たい指は4109 融け合った感覚だけを焼き付けて今日もまた別々の日常4108 体温計だったあなたが居ないから不調の理由がよくわからない4107 忘れたら歩けなくなることばかり忘れたくって消すスケジュール
2012.12.28 04:59201212204106 カミサマの子も産まれたというのだしキスくらいしていい夜でしょう?4105 僕たちに将来なんてないのだし「いつか」って泡みたいなことば4104 冷え切った笑顔をふたつ反射して青い水槽ゆらめく海月
2012.12.28 04:58201212194103 週一度花を買う荒れた指先に微かに触れるだけの繋がり4102 ネクタイをゆるめてあげる踊り場でたった5分のデートの罰に4101 細雪舞う空のした手を繋ぐ理由ひとつも見つけられない
2012.12.28 04:58201212184100 待っていてなんて言えずに飛び立った数多のキスを保留したまま4099 両目から何かが落ちてバランスの危うい僕らを湿らせてゆく4098 じゃあまたと微笑む君を何一つしんじていないけれどわらった4097 白いまま朽ちてゆこうと決めて冬くちに出せないことばかりある
2012.12.28 04:57201212174096 月が綺麗だねと呟く横顔も捉えられずにただ息を吐く4095 一輪の花すっきりと胸に咲き引き返せない恋を知る朝4094 おそろいの鍵を大事に抱えてるどちらかの鍵穴変わるまで4093 飽和する音の彼方に置き去りの君の声だけ連れ戻したい4092 泡になるつもりはないの目指すのは君とふたりで果てる終末4091 わたしには見えないわたしまで独り占めされている齧られた背は4090 見せつけてほしいはっきりした別れ「嫌いじゃない」とか微笑まないで4089 張り詰めた糸をたどって指先はわたしを柔くこじ開けてゆく