2011.05.02 11:22賭「俺が負けたら何か奢る。おまえ負けたらキスね」そう彼は何事もないようにさらっと言う。「…いいよ?」「よっしゃ、絶対勝つ!」わかってるんだろうか。了承した時点で賭なんか口実にしなくてもあなたとはキスくらい出来るってことなのよ。…でも。せっかくだから、負けてあげない。(2011.05.01)
2011.05.02 11:19自転車終電間近、二人を乗せた自転車は駅へと走る。ふと見ると、彼の髪が風を受けている。襟から覗く首筋、広い背中。…抱きしめてしまいたい。駅までは、あと少し。おもむろに何も言わずぎゅっと抱きしめた。…彼も、何も言わない。助かった。理由なんか訊かれてもきっと答えられないから。(2011.05.01)
2011.05.02 11:18201104301756 秒針よ切り刻め 指先にすら触れられぬ離れたままの日々1755 真っ白な空からぽたり嫉妬にも似たさみしさで膨らむ雫1754 ただひとつきりの接点 あの日から借りたまま開けずにいる本 ★(014:接)1753 元気さを演出してみる 胸の内溜まる澱みを嘘にしたくて ★(013:元気)1752 穏やかな笑顔にそっと挟み込む嫉妬 気付いて…気付かずにいて ★(012:穏)-----------------------------------------------------------★印のある歌は、題詠blog2010のお題に沿って詠んだものです。
2011.05.02 11:17201104291751 やわらかな君は春風 薄青の空に飛ばそう燻る想い ☆-----------------------------------------------------------☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。
2011.05.02 11:16201104271748 「冗談」と淋しく笑う君の手をさぁ掻っ攫えあの頃の僕1747 あの夏が近づいている君のため封印を解くスカートひらり1746 この世にはいい男などいないのです隣で笑うあなた以外は