2014/9/2

6551 ひりひりとただひりひりと遠ざけているのはわたし踏み入る秋に
6550 こうやって嫌われてゆけやわらかな春もやさしい夏も潰えて
6549 めんどうな人になりたくないと言うその口がまた面倒を吐く
6548 水たまり飛び越えてみるわけもなく痛みばかりの秋を蹴散らす
6547 誰も彼も旅立ってゆき変わらないままひりひりと生み落とすうた
6546 すこやかなメニューがほしい俯いたひとりの夜を晴らすくらいの
6545 置いていかれることにはもう慣れていて遠くなる背中ばかり見送る

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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