#今日はTSUTAYAに寄って帰ろう

ふと見上げると濃紺色の空にぽつんと下弦の月が冷たく笑っている。
…そんな笑い方してるから、独りなんだよ。
そう思ってふと気付く。
月が孤独に見えるなんて、どうかしてる。
…あぁ、ほんとうに独りなのは─

「笑ってる月が独りに見えたから #今日はTSUTAYAに寄って帰ろう」


動いてないんじゃないか。
たまに不安になることがある。
あまりにも退屈な毎日、同じことの繰り返しに、この心臓は動くことを忘れてるんじゃ。
よし、とびきりのホラーだな。
もう一度、息を吹き返すために。

「心臓の在り処を確認したくなる #今日はTSUTAYAに寄って帰ろう」


何かあるたび泣いてる気がする。
小さなことで一喜一憂してしまう、それが恋だと頭ではわかっているけど。
今日はもうあなたを忘れてしまいたくなって、借りたのは悲恋映画。
…泣くのは、嫌いじゃないの。

「この恋じゃない恋で泣きたくなった #今日はTSUTAYAに寄って帰ろう」


終わったことを覆そうなんて思わないし無理なのもわかってる。
でも簡単には忘れられない。
どうしようもなくあなたが懐かしい夜は二人で観た映画を引き金にあの日々を追いかける。
このくらい許してくれる?

「戻れないけれど記憶を追いかけて #今日はTSUTAYAに寄って帰ろう」

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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