20130209

4288 溢れ出た溜息すべて星屑にかえて小さなプラネタリウム

4287 知っていて知らないふりをしてるからきみは青空みたい こわがり

4286 何度でもきみの名前をタップして居ない事実を塗り重ねてる

4285 「さみしい」の代わりに「さむい」何度でも言えるから今日が冬でよかった

4284 髪に星飾って歩く帰り道みつけてほしいなんて言えない

4283 切り取ってしまいたくなる羨望も嫉妬もわたしの生きてるかけら

4282 あたたかいココアをいれてひとりならひとりが楽しい休日にする

4281 何もかも知りたいなんて思わない君には君の休日がある

4280 学習をしているようでしてなくてまた似たような恋ばかり踏む/011:習

4279 芸術を鑑賞するかの眼差しで見つめる今日から半袖のきみ/010:賞

4278 テーブルの下にひざひざひざ並べ戦場と化す二月の教室/009:テーブル

4277 瞬きできみを切り取り保存する蓄熱作業に励む窓際/008:瞬

4276 飛び立ってしまいたくなる重すぎる都会の空のかけらになりに

4275 さえずりに白い吐息を混ぜ込んで遠くのきみへ届けと歌う

4274 鳥籠の鍵をしっかりかけておく思考も自我も飛び立たぬよう

4273 口調まで似てくるらしい別々の場所で生きてるきみとあの子は

4272 さびしくないさびしくないと繰り返すきみがデートで居ない休日

4271 黒髪に顔をうずめて睡眠の海へ沈むの閉ざされてたい

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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