20120422

3179 甘すぎる雫に浸す心ごとひさしぶりだねくしゃみをひとつ ☆

3178 色褪せた思考に落ちる毎日に原石の無いてのひらを見る ☆

3177 錯覚だろうと落ちてくふたりならとめる理由もなくした春夜

3176 鮮やかな色彩として見えるなら君の水晶体のせいだね ☆

3175 濾過された純度の香りそれだけで抗う理由も探せなくなる ☆

3174 いつかくるラストノートに気付かないふりをしていて舞い散るさくら ☆

3173 君というピースがはまる午後三時シンクロノートうつして微笑う ☆

3172 甘く甘く蕾は香る溢れゆく想いのかたち確かめてみて ☆

3171 何度でも瞬いていて色づいてゆく春を夢に閉じ込めるため ☆

3170 わけあった蜜の香りに包まれて手折られるゆびさき待つ蕾 ☆

3169 教会で誓ったひとと笑い合う遠いあなたよしあわせであれ ☆

3168 そんなにも見つめてないで目の奥に映るわたしが恋をするから

3167 ふたり手を繋いで歩くさくらみち甘いうただけうたってあげる ☆

3166 痛いほど重ねすぎてくくちびるの甘さを君の記憶に刻む ☆

3165 生活もからだもすべてあの人のものだった頃のわたしもわたし

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☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。

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