20120305

2831 きっとなにひとつ伝えあえない僕ら背中合わせで交わす体温

2830 栗色の髪の少女を綴じ込めた地下の世界で息づいた恋

2829 いつまでもお茶の時間で時を止め未来と喧嘩していた6時

2828 チェシャ猫のニヤニヤ笑いに似た月に揺らぐ足元照らされている

2827 飲んでって言われて素直に飲むくらいこどもだったのあの夏わたし

2826 おいでませ 兎の穴に落ちながら最後に見えた空が嗤った

2825 不確かな永遠なんていらなくてとにかくあした君に会いたい

-----------------------------------------------------------

2826~2830は、とある物語をモチーフにした連作です。

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

0コメント

  • 1000 / 1000