お題:「昼のカフェ」 「手を繋ぐ」 「雲」

彼と二人、真昼のカフェで窓の外を流れてゆく雲をぼんやりと見ていた。
「…で?」
彼が問う。
「ん…どうしようか」
お互い答えは分かっていた。
けれど言い出せずにただ時間だけが過ぎてゆく。
不意に彼が私の手を握った。
…分かっている。
繋いだこの手が離れた時、私たちも終わるのだ。

(2011.07.30)

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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