20110523

1800 また君の濡れた瞳と唇に溶かされてゆくサヨナラの文字

1799 キスをするたびに揺らいで流された巧みな君と重ねてく罪

1798 耳たぶの下に唇這わすだけ君の無防備なスイッチの場所

1797 過去にした全てのキスを上書きで消してしまうよなキスするよ、いい? ☆

1796 キスの日が終わるからって投げつけるように久々のキスしてあげる

1795 俯いて君の我慢を試してるゴメンね顔はまだ上げないよ

1794 数なんて気にしないけどあの娘には負けたくないから五回目のキス

1793 キスの日の終わり重ねた唇はやわらか目を閉じた君に似て

1792 遥か宇宙(ソラ)から見れば僕らの距離は微かな誤差だ 永遠に似た ☆

1791 境界を無くしたくなる口付けで交わす染色体の一滴

1790 さよならをしてしまいたい引き摺った恋は恋ではなくなってゆく

1789 束縛をしたいわけでも傷付けたいわけでもなくて零れ出た「好き」

1788 唇を見つめ続けた一日が終わる前せめて髪に口付け

1787 優しさが溢れる愛撫 痛みなど知らないピアスに口付ける君

1786 さよならを閉じ込めた時計壊すよにキスで終わらせて背中を押して

1785 半身のつもりでいたのはきっと僕だけだ初夏の空消え去った君 ☆

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☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。

この日は「キスの日」。
それにちなんで夜は0時を迎えるまでキス短歌の歌会のようになっていました。
キスの歌が多いのはそのせい。

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