お題:『マゾヒスト』と『サッカー』が出てくる学校が舞台のお話

彼は今日もサッカー部全員が帰った後、殺人的な練習メニューを一人でこなす。
「何でそんな無理すんの?」
「うっせーよ」
無愛想に答える彼の口元に浮かぶ小さな笑み。
弾き出された答えは一つ。
「…マゾ?」
「死ね」
…あぁ、きっと私もマゾなんだ。彼のそんな暴言が少し嬉しいだなんて。

(2011.05.04)

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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