掌の温度

お題:「夕方のコンビニ」 「手を繋ぐ」 「足音」

夕方のコンビニは会社や学校帰りの人達で混み合っていた。
賑やかな店内をはぐれた彼を探して回る。
沢山の足音、接客の声、レジの音、そんな喧騒が混ざり混ざって、ふいに世界が揺れた。
…瞬間、力強く手を引かれる。
「こっち」
握られた掌が彼の温度を感じて、これが恋だと告げていた。

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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