夕陽

お題:「夕方の屋上」 「髪を撫でる」 「落ち葉」

夕方の屋上で彼と二人、遠く町の彼方に沈んでいく大きすぎる夕陽を見ていた。
「…きれい」
思わず呟いた時、ふと髪に触れる大きな手を感じる。
心臓が跳ね上がった。
付いてた、と彼は枯れ葉を差し出す。
何だ。
一人で焦ってたことなんて知られたくない。
そして、少しがっかりしたことも。

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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