お題:『車掌』と『コーヒー』が出てくる海が舞台のお話

海が見たい。
気が付けば電車に飛び乗っていた。
車掌の声が到着を告げる。
駅を出ると寒くて思わず腕を抱く。
…こうして抱きしめられたっけ。ふいに記憶が蘇った。
…何でこうなっちゃったんだろ。
俯いた瞬間、頬に熱を感じた。
見るとそこには少し困った顔で珈琲缶を差し出す彼が居た。

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

0コメント

  • 1000 / 1000