0400 月ひとつ白く切なく輝くを君の心のようにも見えて
0399 声を聴き肌にも触れたその時が遠くなりゆく夜更けにひとり
0398 数日が数ヶ月にも感じられまた遠くなる君の感触
0397 月一つ見上げる空に君想う 会いたい たったひとめでも良い
0396 繰り返し繰り返しただ流れくる言葉の媚薬に溶かされし吾
0395 ふわふわり君の髪から同じ香を感じて浮かぶは昨夜のふたり
0394 君からの言葉溶けゆく脳の奥 媚薬のような手触りがして
0393 きみからのやさしい言葉のシャワーだけ浴びて溶けてしまいたくなる夜
0392 好きだけど前にも後にも進めずに心は明日の天気と同じ
0391 近づいた僕が痛みに触れぬよう卵のように心閉ざす君
0390 「お互いを詮索しない」と暗黙の禁止事項に心は窒息
0389 心揺れ全身全霊恋をした まだ君の名も知らないままで
0388 溶かされる記憶幾度も繰り返し夜が明ければひとりの目覚め
0387 ただ君とくだらないことで笑い合いビール飲んだりしたいだけの夜
0386 「どうしたの?」心配そうな君の声 ごめん少しだけ眼は合わせない
0385 久々の君に今更の人見知り ひたすらきれいな手ばかり見てる
0384 もう少しもう少しだけと祈りにも似た口付けで留める時間
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過去に詠んだ短歌を少し紛れ込ませた日。
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