2011.06.08 03:08いろはうた短歌集のお知らせお遊びがてら詠んでいたいろはうた短歌も、電子書籍に歌集としてまとめています。お時間の空いたときにでもちらりと見ていただけたら幸いです。パブー電子書籍「いろはうた ~四十七首のこいのうた」(こはぎ)http://p.booklog.jp/book/14218※2010年11月に発表していたのですが、こちらで記事にするのをうっかり忘れておりました。 「いろはうた」のカテゴリまとめもしていなかったので、今更ですがまとめてみました。
2011.06.08 03:04いろはうた【ゑ(え)ひもせす】【す】 すべて捨て走る素直さ無くしたの ただ甘いだけの恋していたい【せ】 線引きが曖昧になる黄昏は切なさに君の温もりを請う【も】 もう恋に戻りはしない けれどまだ君を求める心と身体【ひ】 ひとりきり朝の陽浴びてもう一度引き寄せる夢の中に居た君【え】 駅まで手繋いで行こう 遠慮などしない別れ際 君が足りない-----------------------------------------------------------【いろはうた短歌こはぎルール】★歌の一文字目が該当の音から始まるように。★一首の中にふたつずつ該当の音を入れるように。
2011.06.08 03:01いろはうた【あさきゆめみし】【し】 しんしんと知らずに積もるストレスで君への恋は静かに冷えた【み】 見守って欲しい遠くから 君無しで歩く別々の未来への道【め】 目覚めてはあなたが居ない現実に慣れてゆく日々 赤い目をして【ゆ】 ゆっくりと忘れてしまえ 触れられた身体 湯船に沈ませる夜【き】 傷付けたことは知ってる 君と居たあの日の記憶消えればいいのに【さ】 最終の電車に飛び乗る夜 いつも約束の無いさよならの時【あ】 甘すぎるあの囁きがまだ耳に響いて溢れる想い「会いたい」-----------------------------------------------------------【いろはうた短歌こはぎルール】★歌の一文字目が該当の音から始まるように。★一首の中にふたつずつ該当...
2011.06.08 02:59いろはうた【けふこえて】【て】 手に頬に触れた指先躊躇していると知ってる手探りの午後【え】 駅に着くたびに深呼吸あと少し君の笑顔を知るための今日【こ】 このままが良かった 危ういバランスで楽しさだけを貪った恋【ふ】 ふいに落つ涙の理由(わけ)もわからずに振り返ることも出来ない恋だ【け】 決意とか決心だとか簡単に鈍る今朝もまた君に触れたい-----------------------------------------------------------【いろはうた短歌こはぎルール】★歌の一文字目が該当の音から始まるように。★一首の中にふたつずつ該当の音を入れるように。
2011.06.08 02:57いろはうた【うゐ(い)のおくやま】【ま】 毎日はただただ平らに過ぐ 心舞う日夢見た まだ見ぬ君に【や】 約束は出来なかったのいつだってやめられる恋と知っていたから【く】 唇に唇重ねるそれだけで崩してしまう君が悔しい【お】 想い出という名の重石集めては積み重ねる足元 生きるため【の】 のんびりと背中合わせで過ごす午後 残された時間 知らぬ振りして【い】 今君を抱き締められない恋ならばいらない…なんて言えるわけもなく【う】 後ろから抱き締めないでこの背中強がりの嘘見透かされてる-----------------------------------------------------------【いろはうた短歌こはぎルール】★歌の一文字目が該当の音から始まるように。★一首の中にふたつずつ該当...
2011.06.08 02:56いろはうた【つねならむ】【む】 剥き出しの心で恋をするほどに無垢ではないと唇を噛む【ら】 裸眼では何も見えないライトなど消さなくて良いと眼鏡取る君【な】 涙など流れもせずにこの恋は長くないこと悟ったあの日【ね】 眠たげな瞼堪えてまだ眠くないよと強がるふたりの夜更け【つ】 冷たげな月に重ねる吾が心 日に日に細く欠けてゆく恋-----------------------------------------------------------【いろはうた短歌こはぎルール】★歌の一文字目が該当の音から始まるように。★一首の中にふたつずつ該当の音を入れるように。
2011.06.08 02:55いろはうた【わかよたれそ】【そ】 そんなにも愛しい視線投げないで 反らせなくなる 君におちてく【れ】 冷静になれずに君と歩く道レースの裾の揺れるを見つつ【た】 ただ君に触れたいだけで溜息は絶えることなく胸に満ちゆく【よ】 寄り道や回り道さえ楽しくて酔いしれていた君との恋路【か】 髪に手に触れられる日を数えては心飛ばした遠い君まで【わ】 私から言えないけれど気付いてよ別れ際には足りない何か-----------------------------------------------------------【いろはうた短歌こはぎルール】★歌の一文字目が該当の音から始まるように。★一首の中にふたつずつ該当の音を入れるように。
2011.06.08 02:54いろはうた【ちりぬるを(お)】【お】 想いだけ胸に閉じ込め蓋をした まだ言えないの 大声で「好き」【る】 留守中にルームランプが誰も居ない胸に灯った あぁひとりだわ【ぬ】 濡れた頬拭う指先 君により傷付けられてまた癒されて【り】 理解など出来る筈なくただ君のそばに居る理由欲しかっただけ【ち】 違いまで愛しく思えたあの日々に近付き過ぎた君よ、さよなら-----------------------------------------------------------【いろはうた短歌こはぎルール】★歌の一文字目が該当の音から始まるように。★一首の中にふたつずつ該当の音を入れるように。
2011.06.08 02:53いろはうた【いろはにほへと】【と】 友達に戻ろう 遠いあの頃の楽しいことしか知らないふたり【へ】 平穏な日々を望めどこの部屋でただひとりきりざらつく心【ほ】 本物の恋に染められ疲れ果て気付く ほんのり色付いた恋【に】 苦味とか切なさ積もり逃げ出した楽しむ余裕も無いほどの恋【は】 初めての君に目線も合わせずに隠し切れるか弾んだ心【ろ】 蝋燭の朧に揺れる廊下ゆく夢に彷徨う君を探して【い】 いましがた大輪だった恋の花 色褪せ萎んだ脇には蕾-----------------------------------------------------------【いろはうた短歌こはぎルール】★歌の一文字目が該当の音から始まるように。★一首の中にふたつずつ該当の音を入れるように。