2014.08.25 03:242014/8/246493 おそろいの緑茶を買ってほっとするここにはいない人と並んで6492 両端に天秤みたいにぶらさがり恋の重さを比べてみたい6491 痛みすら分け合えなくて眠るだけ名前も呼べないいつもの夜に6490 耐えられたのは二日後の約束があったから ぼんやりと見る月
2014.08.25 03:232014/8/226488 何も訊かないで背骨を撫でている手のひらにまた視界は滲む6487 叶っても叶っても叶わないことがつぎつぎ生まれてくるきみといて6486 泣くところ見せないままで終われたら楽しいだけの恋だったのに6485 奇跡ふる小路を歩く来年もそのあとも手は離さずにゆく6484 シャツからはあなたの匂い会えないでいる間の夜のおまもりとして6483 嘘ひとつ吐けない音が洩れてゆく汗にまみれた喉を見ている☆6482 泣くことの理由たりえる抱き合えることも専有できないことも6481 いつまでもうまく妬けずに焦げついた痕を残して明け方の空6480 平行な菱形ふたつ傾いて倒れてしまえないこの夜に6479 丁寧に愛されてしまうとも知らず一年前の迂闊なランチ6478 この川...
2014.08.25 03:222014/8/186472 首筋に残る感触飲み込んで何もなかった朝としておく☆6471 手首ならあなたにあげる好きなだけ束縛占有してもらうため☆6470 それはもう青い青い週末でしたおやすみひとつくれない夜更け6469 やがてくる未来と知っているせいでなくしてしまう夢ばかり見る☆6468 屋根よりも空よりも高く高く飛ぶあなたの街が見えるまで飛ぶ
2014.08.18 04:562014/8/176467 ただいまとあなたには言う人がいてどこまでも軽いわたしでいます☆6466 花ひらけゆかたのきみが見たかったなんて言えない僕の代わりに6465 飲む?なんて言われて何でもないふりで口づけをする三ツ矢サイダー6464 終わったらサイダー飲みに行きません? それだけを繰り返して3時6463 殴られた方が笑っていなければいけないらしい沁みろサイダー6462 わたしたちふたりにはもうちゃんとある三ツ矢サイダーみたいな歴史6461 手放すと沈む思考を浮かばせておくため選ぶ三ツ矢サイダー6460 消灯ののちにこぼれる溜息はすべてが歌の種だと思う
2014.08.18 04:552014/8/156457 傷口をいつもやさしく開かれてまだ思い出に変わらない日々☆6456 さようなら消えてゆくもの真実であったと思う傷跡の熱☆6455 こころごと気化してしまう真夏日に幻となれきみとの記憶☆6454 やさしさにさらされてこそ痛む傷あなたに届かないこの場所で☆6453 囚われてしまいたくなる雨もありしんと夜更けに赦されている☆6452 脳内の電気信号にこんなにも振り回されて今日も雨です☆6451 降りしきる午前三時の雨のなかせめてやさしく抱きしめる膝☆6450 分裂の果ての消滅 自意識を持つのはたったひとつの卵☆6449 新しいわたしは生まれ喋り出すそうして分裂ばかりしてゆく6448 吐き出せば吐き出すほどに楽になり個人的にはそれこそが歌6447 つら...
2014.08.18 04:552014/8/136440 蜜色の夕立はふる内腿に夏の微熱を残したままで☆6439 投げ出した素足を夏が撫でてゆく今ここだけの恋に鳴け蝉☆6438 出逢いから夕立だった夏の日の瞳の奥に響くひぐらし☆6437 目の奥で褪せてゆくまま夏色の記憶に雨のようなひぐらし☆6436 夏色の坂道をゆく夕暮れを取り込むほどに両手ひろげて☆