2014.02

2014.02.04 08:26

009:いずれ（こはぎ）

いずれくる日までは気づかないでおくあたたかなこの手の消えること

2014.02.04 08:25

008:原（こはぎ）

原色の部屋にはどこか溶け込めずくすんだたましいふたつで揺れる

2014.02.04 08:25

007:快（こはぎ）

快晴であれこれからのきみのゆくわたしのいない道のすべてが

2014.02.04 08:24

006:員（こはぎ）

ほっぺたの筋肉を総動員しホームに消えるきみを見送る

2014.02.04 08:23

005:返事（こはぎ）

だいすきにだいすきと返事することがいつ頃からか終わりの合図

2014.02.04 08:22

004:瓶（こはぎ）

ワイン瓶ふたりで空けて倒れこむ波間　二時間だけの漂流

2014.02.04 08:22

003:育（こはぎ）

「会いたい」の欠片を高く積み上げて超えないための壁を育てる

2014.02.04 08:21

002:飲（こはぎ）

待っているでしょう最後のひと口を飲み干したらすぐ触れる気でしょう

2014.02.04 08:20

001:咲（こはぎ）

あしたには咲いてしまうからつま先をベビーピンクに染める真夜中

2014.02.02 02:22

5480 天邪鬼だって知ってはいるでしょう見せないこころばかり溢れる5479 笑わないことを許されている夜だ自由ってきっとこういうことだ5478 くちびるが乾きっぱなしの夜ですがこんなのきみがいたって同じ5477 目を閉じて３，２，１で開きます　あなたが浮かぶぎりぎり前に5476 ぼんやりとベッドで膝をだきしめる待ってなんかない待ってなんかない5475 奪うのはわたしのほうだあのひとの優先順位二番手として5474 夜更かしをしていい夜にあのひとをとても正しく奪われている

2014.02.02 02:22

5473 眼鏡越し覗き込むから俯いた　ずるい　弱いと知ってるくせに5472 諦めに似た恋をする帰る場所ならある人に注がれながら☆

2014.02.02 02:21

5471 痛みだけ忘れてしまう病ですまた落ちていた知らず知らずに☆5470 帰りたい帰りたいって冬になる帰る場所なら無い前提で