2011.12.31 07:27もう二度とお題:『言葉にも声にも出来ない・穏やかな笑顔に満たされる・もう二度と伝えることは出来ない』もう二度と伝えることが出来ない言葉がある。僕はその言葉だけを注意深く避け、全力で彼女を笑わせようとする。彼女のほころぶように穏やかな笑顔を見ていると、それだけで、この言葉にも声にも出来ない想いが満たされてゆく気がする。…たとえ、それが錯覚だとしても構わない。(2011.12.31)
2011.12.28 01:21201112272430 外堀を埋めておくからあとは君 からだ一つで受け止めてよね2429 年下と侮らないで油断している間に知らず落としてあげる2428 さぁハグをしてあげるから二回目のデートの約束口にしてみて2427 ぽんぽんと頭を撫でてくれたから距離を縮める準備はできた2426 エスカレーターの身長差 今ならば上目遣いとかしてみてもいい2425 一皿を分け合うランチもうずっとこんな二人でいた気がしてる2424 水槽を覗くふりして映り込む緊張気味の君を見ていた2423 初めての君が不安を解いてくおじさんなんて自笑しないで2422 厄介な病に取り憑かれたみたい「嫉妬」症例:吐き気・焦燥
2011.12.28 01:20201112232420 ひとりきり膝を抱えて俯いた君の心と体が欲しい2419 バランスの違い身体に染みていくわたしひとりがこんなにも好き ☆2418 キスをして欲しいと言えばキスをしてあげると嗤う薄い唇2417 赤 緑 白 青 飾られた街を茶色のコートに包まれ歩く2416 年に数日だけあるの浴びるように飲みたい時たとえば今夜2415 イブの夜お風呂で磨く極上の体になって君に復讐2414 願い事叶えてくれるならせめて次の一年はそばにいさせて2413 あの夜に重ねた手のひら奇跡など一夜限りでは意味もないから2412 一年も前の話と笑いたい一人ツリーを見上げて聖夜2411 ふたりきりフレンチを食べに行くと言う君との約束もない今夜----------------------...
2011.12.21 08:58201112202408 一年前と同じ刻 同じ場所 ひとり静かに恋を弔う2407 愛しても簡単に捨てられるはずだったひとかけらに乱されて ☆2406 一年も前のどうでもいいメモが捨てられずいる君の直筆2405 目に触れるたびに何度も好きになる君の文字だけ愛していたい2404 つまらない人だと思ってしまいたい君の生み出す言葉が好きだ2403 吐く白を空に溶かして張り詰めた朝をやさしく変える試み2402 名前さえ見ない毎日に慣れていた こうして忘れていくはずだった-----------------------------------------------------------☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。
2011.12.20 07:24待ち合わせごっこ駅前の煌びやかなツリーの前であの人を待つ。雑踏、ビルの向こう、改札、どこかに姿が見えるのではないかと目を凝らす。やがて、同じように待ち合わせをしていた沢山の人たちも、一人また一人と雑踏に消えていく。来るはずのない人を待つ、待ち合わせごっこも、そろそろおしまい。(2011.12.20)
2011.12.20 03:12201112192401 あの時の恋の結末みたいにはならない恋を見せて欲しくて2400 リスクならあなたにあるの受け入れてくれるなら本気でなくていい2399 無理をした友達のふり気付かないわけないでしょう笑顔も痛い2398 どうせなら嫌いになって 顔なんて見たくないよと言って終わって2397 本気にはならない契約もう一度交わせば何か変わるだろうか2396 狡いのは自覚しているでもこんな人を愛したあなたなのだし2395 会いたいとひとことも言わないままに君の勇気だけ試してみたり2394 もしかしてもしかしたらと窓の外眺め続けてもう12月2393 偶然だとしても会えるはずもないこの街で偶然を待ってる
2011.12.20 03:11201112182392 「会いにきて」なんて言わない意地くらい持たせておいて 会いたいと言って2391 何ともないふりなら得意だと思う 見透かされてるわけないよ、バカ2390 会いたいと言える素直さ無くしたし明日はひとり偶然を待つ
2011.12.17 08:01201112162387 無理矢理に終わったふりをしてないでまだ触れたいと素直に言って2386 黒さなら知ってるでしょう でも君に白くありたいくらいには好き2385 浮ついた寒さ理由に数ヶ月ぶりに繋いだ手は冷たくて2384 きらきらと瞬く鼓動ため息も包み込む君のやわらかなキス ☆2383 きらめいた空気に便乗してみたらキスくらいしても許されますか2382 過去だとか友達だとか言い訳にツリーを見に行こうよふたりで2381 冬の夕方を言い訳にしてみてる不意に会いたくなるとか困る2380 ゆっくりとなくなってゆく鍋のなか僕らが始まる暖かな部屋2379 ストールを巻いて大人のふりをしてお砂糖二本入れたカフェオレ2378 出来るならきれいなからだをみて欲しい女心に気付かない君 ...
2011.12.17 07:23シトラスお題:『シトラスの香水・雪解けのように・涙はいつか止まるもの』不意に、君といた夏の記憶が蘇る。真冬なのに何故だろうと思ったら、シトラスの香水の香りがしたからだと気付いた。毎日が甘酸っぱくて新鮮で、今と正反対だった頃。涙はいつか止まるもの。春がきて雪が解けるように、ここから動けなくなった私も、いつか変われる日が来るのだろうか。(2011.12.17)