2011.08.09 02:04共有お題:「朝の会議室」 「共有する」 「傘」朝の会議室で僕らはしばし二人きりの時間を共有する。「…あ、そうだ」「ん?」「この間、傘忘れていったよ」「あ、ほんと、今度取りに行くわ」ガチャリ、と上司が顔を出す。「お、二人とも早いね」「はい、新人ですから!」…この名目も、いつか通用しなくなる日がくるのだろう。(2011.08.07)
2011.08.09 02:02201108071980 ねぇきっと知っているんだねこんなにもタイミング良く届くひとこと1979 どうすれば正解なのか携帯を見つめ続けて送れぬメール1978 零れ落つハートのかけら君の手のひらで小さく色褪せてゆく ☆1977 好かれたいのですかそれとも嫌われたいのですか いつもわからない、君1976 あんなにも重ねた胸の温もりが忘れられずに鳴いているだけ1975 いつの間に無くしたハートは君の気まぐれな手のひらに包まれている ☆1974 もう一度その手をとってしまったらまた戻れなくなると知ってる1973 アルコール麻痺した脳にただ浮かぶあの日の君が手を伸ばしてる1972 君なんてどうでもいいよどんなこと言おうとどこへ出掛けようとも1971 あんなにも傷付けられたもう二...
2011.08.09 02:00201108061962 足の裏揺らぐ砂浜で体温は君へ君へと攫われていく1961 目を閉じて落ちてゆく底にまだ君の触れた記憶はこびりつくまま→お題:こはぎは『舟 』と『底 』のどちらかを題として5分以内に歌をつくりましょう。
2011.08.09 02:00201108051960 受け入れた裸足の白に横切るは君の止まり木たる黒レース→お題:こはぎは『裸足 』と『テレビ 』のどちらかを題として1時間と30分以内に歌をつくりましょう。 1959 広すぎる君の背にしがみついた夜 這わせた指は声を絡めて
2011.08.05 02:59201108041958 寄せてまた返すよに君恋う波はまだ干上がらず熱帯の夜→お題:こはぎは『波 』と『火 』のどちらかを題として2時間以内に歌をつくりましょう。 1957 レース越し素肌晒して夢の淵彷徨っていたい温度と湿度1956 またひとつ君を知るたび膨らんだ愛しさいつか空に放とう
2011.08.05 02:58201108021953 君という存在自体を見ないふりして生きてゆくいびつな恋慕→お題:こはぎは『塩 』と『いびつ 』のどちらかを題として25分以内に歌をつくりましょう。
2011.08.02 02:47アルコールお題:「早朝のエレベーター」 「見つめる」 「アルコール」早朝のエレベーターで、僕らはただじっと見つめあっていた。微かに残るアルコールの匂いが彼女の乾いた唇から漏れている。「…飲みすぎたね」彼女が微笑みながら呟く。やめてくれ。今、少しでもこの空気を動かせば、無理矢理抑えつけている感情が一気に噴き出してしまいそうだ。(2011.08.01)
2011.08.02 02:44201107311952 君を祝えぬまま春は過ぎ去ってまた近付いた年の差ひとつ1951 右耳に君からの祈りのようなピアス揺らして離れゆく日々1950 いつの日か恋よ育てと種を巻き裸足の跡に咲き染む花弁→お題:こはぎは『裸足 』と『咲 』の二つともを題として10分以内に歌をつくりましょう。
2011.08.02 02:44201107301949 茶の薔薇の刺繍レースのスカートはキライと拗ねた君揺れる昼→お題:こはぎは『刺繍 』と『茶 』の二つともを題として1時間と15分以内に歌をつくりましょう。 1948 秘密裏に逢って恋してまた去って何度も愛を穢す練習1947 繰り返す「すき」のひとこと飽きもせず困り笑いの君がまた「すき」