第十回 鳥歌会

去る8月15日、「第十回鳥歌会」を開催しました。
参加してくださった皆さん、応援してくださった皆さん、ありがとうございました!
ここに、当日の様子についてご報告とご紹介を兼ねて記しておきます。

今回ご参加いただいたのは、嶋田さくらこ、たえなかすず、森本直樹、ササキアンヨ、九条しょーこ、西村曜、羽島かよ子、柴場すだち、井倉りつ、なべとびすこ、牛隆佑、谷じゃこ、はたえり、東風めかり、千原こはぎの15名でした。

今回は第八回同様、歌会前に嶋田さくらこさんによる「さくらこカフェ」が開催されておりました。が、わたしは数日前から恐ろしい体調不良と戦っていたため出席できず……こちらのレポはどなたかが書いてくださるといいなーいいなーいいなー…(エコー) 相変わらずものすごく美味しいごはんやスイーツがいっぱいだったようですよ……(泣)
さて、そんなわけでこのレポートは歌会部分のみとなります。美味しそうな写真もなく大変申し訳ありません。

歌会会場は第八回と同じく滋賀県草津市駅前のとあるセンター内会議室をお借りしました。前にこの会場を借りた時は和室だったのですが、今回はテーブルと椅子の会議室です。ワイン色の絨毯です(だからなんです)。16名用会議室でしたが窮屈感がなく広々としていて快適でした。また滋賀で開催の際はここをお借り出来たらなと思います。

メンバーも揃い、まずは自己紹介(&文フリに関する各々の告知)、歌会の流れの説明を終え、そこから順に評をしてゆきます。
今回はこちらから第一評者を指名することが一度もなく、全ての歌が挙手による評で始まりました。こんなこと初めてよー!
おかげさまでたくさんの意見と読みが飛び交い、時間も押し気味になってしまうほどわいわいと白熱した歌会となりました。
途中で15分の休憩をはさみつつ、15首の評を無事終え、最後に好きな歌に投票していただきました。
投票は一人2点の持ち点制。一首に2点でも、二首に1点ずつでもOKです。
一番得票が多かった方には「鳥賞」として賞状を進呈。そして、鳥賞の方に自分が一番好きだった歌を選んでいただき「雛賞」を進呈。(投票で2位の歌が選ばれるとは限りません。あくまで一位の方の好きな歌、です。)
雛賞の賞状には鳥賞の方のお名前をいただき、表彰式をしていただきます。
最後に全ての詠草の作者を発表し、一位以外の得票なども発表。
その後は、質問タイムです。読みについて尋ねたり、歌について自由に話していただけます。

今回は記念すべき第十回!ということで、お題「十」でお一人一首をご提出いただきました。
さてさて、今回の鳥賞・雛賞は…?



第十回鳥歌会
◎お題「十」

★鳥賞(9票)
 つのさわう岩本貴裕サヨナラ弾放ちてそれは光のように /牛隆佑

・「岩本貴裕」と言われても誰やねん感がすごい
・「サヨナラ弾」とあることで野球を知らない人にも何となく「ホームランのことだろうな」と伝わる
・自分の好きなものをこんな風に表現できていていいなと思う
・岩本貴裕選手はカープの背番号10番であり、そこに今回のお題「十」を入れ込んできた
・結句「光のように」は比喩としてはありふれていないか
・閉ざされていた岩が光によって打ち砕かれ開かれるような爽快感
・マイナー選手がサヨナラホームランを打つ良さ
・結句からカープの希望の光になるように、との願いを感じる
・大きく弧を描くタイプのホームランが「虹のように」と言われている。「光のように」はまさに光のように真っ直ぐな弾道だったのだろう。

★雛賞(牛隆佑 選/2票)
 犬を飼うようになったらおしまいと言われることもなくなり十年(ととせ) /井倉りつ

・主体は独身未婚女性
・周りから口出しされなくなって十年というのはかなりの時間だが、歌からはどこか飄々とした、楽しそうな、ポジティブな印象を受ける。主体にとっては悪くない人生なのだろうと思わせる。
・周りがどう言おうと主体には犬と生きてきた十年という年月がしっかりとあるのだろう
・上句は定型文的で、定型文に上句まるまる全部を使ってしまうのは勿体無くも感じる
・「十年」を「ととせ」とすることで、単なる年数的な十年ではなく、時間をひとつの塊のように捉え、意味を印象付ける役割を与えている。

今回は一票獲得の歌がとても多く、二位でも五票止まりの中、九票を獲得した牛隆佑さんがふたたびの鳥賞を受賞されました。
そして牛さんが選んだ雛賞は二回目参加の井倉りつさんのお歌でした。
おめでとうございます!!(*´∇`)ノノ""""パチパチ☆



歌会後は、第八回でもお世話になった居酒屋さんにて、歌会メンバー13名+懇親会からご参加の9名、計22名で「鳥歌会懇親会withたえなかすずを囲む会」スタート。
残念ながらこはぎはここでおいとますることとなりました。目の前にいる人がみんな短歌詠んでる人!という素晴らしい光景から離脱せねばならぬ辛さを深々と味わいました……(¦3_ヽ)_

いろいろありまして本当にご心配もお掛けしてしまったのですが、今回も本当に楽しい時間となり、参加してくださった皆さんには心から感謝しています。ありがとうございました。
今後も「楽しかった!また行きたい!」と言っていただける歌会を一緒に作っていけたら嬉しいです。
ご参加くださった皆さん、応援してくださった皆さん、ぜひぜひ次回鳥歌会でお会いできることを楽しみにしております♪♪(*´ω`)ノ


今回のこはぎ的ハイライト…
★なおきと牛さん、作者隠す気ないやろう…
★のろけ歌多くない…?
★賽銭の金額にまつわる個人的こだわりについて
★半角スペース全角スペースにまつわる個人的こだわりについて
★埋蔵金ドリーム読み
★ラーメンの替え玉読み
★牛さん「ようこそ第十回牛歌会へ」



KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

0コメント

  • 1000 / 1000