「歌茶会」に参加してきました!

歌茶会@大阪なんば
2月26日(金) 14~17時半

塩谷さんが企画してくださった「歌茶会」に参加してきました。
今回は喫茶店の一角をお借りしての開催ということで、あまり大人数になってもいけないと、参加者は6名。塩谷風月さん、雀來豆さん、村田馨さん、麻倉ゆえさん、九条しょーこさん、そしてわたし、という顔ぶれ。…年齢の幅がすごいです。
大阪の御堂筋線なんば駅から少し歩いたところにある昔ながらの喫茶店を、塩谷さんが予約しておいてくれました。6人なのに8名分の(最終的にはテーブルをくっつけて10名分くらいの)席を用意してくれた喫茶店さん、本当にありがとうございます…(-人-)

座ってすぐに名刺交換や雑談が始まったのですが、とりあえず注文注文…!メニューの種類が豊富だったので迷ってしまいましたが、わたしはアイスのカフェオレを。
飲み物が揃ったところで、ミニ歌会のスタートです。
前日に塩谷さんに自由詠を一首提出し、それをプリントしたものが配られました。
まずは評をして、最後に挙手で投票という流れ。
6首しかないので、ひとつひとつじっくりと時間を使って評をしていきます。贅沢ー!

終始和気あいあいと楽しく評が進みます。年代の差で印象が違ったり、女性ならではの視点があったり、いろんな気付きがあったり…歌についてみんなでわいわいと語り合える時間というのは本当に充実していて楽しいものです。
最後にひとり2首に投票。
わたしの詠草はこちら。
 思考から消してしまえば波のない心は冬のしずかな枯野
「波」と「枯野」の<水と乾きの対比>などは評価していただきましたが、「消してしま」うものを「思考」と抽象的にしたために具体性がなく一首全体がぼんやりとしてしまうという評をいただきました。歌に具体性を持たせずぼかしてしまうのはもしかしたら癖かもしれないなぁ…。

歌会が終わったら既に4時!思っていたよりあっという間に時間が過ぎていきます。
長居することになりお店に申し訳ないので、ここで2回目の注文を…ということで、ケーキや二杯目の飲み物などを注文。わたしはホットのカフェオレをいただきました。

ここからは短歌にまつわる雑談を、ということで、それぞれ持参した本などについて紹介したり質問したり。
学生さんである九条さんは短歌・俳句・詩・エッセイなどの本を持参、葉ね文庫さんの素晴らしさなど皆で語り合いました。このあとも葉ね文庫さんに行く!ということ。
麻倉さんは百人一首の紫式部のカルタを持参。星空案内人としてご活躍されているので、月が雲に隠れて見えなくなってしまった時などに使える一首だというお話でした。なるほど…!
雀來さんは塚本邦雄による短歌の鑑賞本を2冊。これらにより短歌の持つ広がりや読む楽しさを知った、というお話でした。ちょっと読んでみたいなぁ。
村田さんは途方も無い量の歌集や冊子などを持参!(10冊どころの話じゃなかった) たとえば小池光さん、永田和宏さん、天野慶さんの歌集や、短歌ヴァーサス、うたう☆クラブが始まるきっかけになった号の短歌研究…それらひとつひとつについて、また、2000年頃?の短歌界で革新的であったラエティティアについてなど、途中雪崩を起こしそうになりつつ、いろいろなことを話してくださいました。
塩谷さんは東直子さんの『青卵』を持参。歌集というのは買い逃すともう買えなくなる、というお話を。人気のある歌人さんでも手に入れるのが難しい歌集がたくさんあるんですよね。「買いたくても買えない」という現実を実感。短歌というのはそれほどに需要の少ない狭い世界なのだろうなぁ…
わたしは堀合昇平さんの『提案前夜』を持参しました。恋歌イメージが強いからか、この「職業詠」満載の歌集が好きだと言うと結構意外がられるのですが、大好きなんですよね。今回持参するにあたって行きの電車の中で久々に読み返していたのですが、やっぱり好きだなぁと再確認しました。
様々な年代・歌歴の方々が集まって、昔の短歌界隈の話から最近の大学短歌会による短歌バトルの話まで、いろんなお話が聞けました。歌会だけでなくこんな風に「短歌にまつわる話」をするのも楽しく有意義だなと思いました。

そんなこんなで予定の17時をかなりオーバーしましたが、無事お開き。
時間があっという間に過ぎてしまい、長居させていただいた喫茶店さんには申し訳なかったのですが、落ち着いた雰囲気の中、美味しい珈琲をいただきつつの楽しい会となりました。
ご一緒してくださった皆さん、企画・運営してくださった塩谷さん、本当にありがとうございました!
またいつか「歌酒会」も楽しみにしています!(笑)

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