短歌人関西歌会

短歌人関西歌会
2月7日(日) 13~17時@京都

村田馨さんにお誘いいただいて、結社「短歌人」の関西歌会へお邪魔してきました。
とあるプラザの二階の会議室…重厚な二重扉…ふかふかの絨毯に、国際会議か!というようなU字型にならんだ机…大きな(大きすぎる)会議室…しょっぱなから気後れしていたところ、「普段はこんなところじゃないのよ、今日はここしか取れなかったの」とのことでした。C=(´o`;)ホッ

ここの歌会のシステムは、詠草を一週間前にメールで提出、数日後に自宅にプリントアウトされた一覧と投票用紙が届く…というもの。(わたしは個人的な事情により村田さんからメールで詠草一覧をお送りいただきました。お手数おかけしました…)

歌会前に、事前に3首選んで記入しておいた投票用紙を司会の方にお渡しします。
適当な席に着席し、自己紹介ののち歌会開始。
今回はお一人お休みがあり、全16首。うち、結社外の方がわたしを含め3名でした。
まず詠草を披講担当の方が読み上げます。その後、司会の方からその歌に投票した人が数名指名され、評を。歌を取らなかった方もいくつか評をし、あとは自由に議論します。
印象としては、一首にかなりじっくり時間をかけて議論しているなぁと感じました。前半にじっくりしすぎて後半すこし飛ばし気味になっていたくらい。
前半後半で10分の休憩を挟んで8首ずつ、16時半までしっかりと評をしあい、最後に得票数と作者開けをしました。

わたしが提出した詠草はこちら。

 はるいろの名を持つひとと歩く道ちいさく冬が剥がされてゆく(千原こはぎ)

導入の「はるいろの名」で興味を引き、「道」という場の設定もあり、最後に「冬」という主語も回収されている。「はるいろ」「冬」の表記の対比、「ちいさく冬が剥がされてゆく」という下句の<春がくる表現>の新鮮さ、春がくる喜びと二人で歩く喜び両方が感じられる、ふんわりと可愛らしい爽やかな歌、等、たくさんのお褒めの言葉をいただき、トップタイの6票をいただきました。
その反面、「はるいろ」のひらがな表記が甘ったるい、「はるいろの名」「ひと」が抽象的で具体性がないのできちんとした名詞を入れたほうが良いのでは、うまく作られているが漠然としていてどちらも答えを読者に委ねているところがずるい、等の批評もいただきました。勉強になります…

その後、会場を居酒屋さんに移して懇親会の開始。
人見知りなのでどうしようかと思いましたが、いろんな方とお話することができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。

「結社の歌会」といっても超結社の歌会とさほど違いはないとわかってはいたのですが、やはり頭の片隅で緊張していたところがありました。我が鳥歌会と比べると少しかたい(というかきちんとしている)雰囲気はありましたが、短歌を好きな人が集まって短歌についてわいわい議論する部分にはなんら変わりありませんでした。ただ、短歌人は「先生」がいない(編集委員=選者というシステム)ので、その点で鳥歌会などの超結社の歌会と似ているのかもしれません。同じ「結社の歌会」でも先生と呼ばれる人がいる歌会はまた違った雰囲気なのかなー。

短歌人関西歌会の皆さん、お誘いくださった村田さん、本当にお世話になりました。
ありがとうございました!

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