2015/6/8

8000 降りしきるかなしみだけを食べている　しばらく雨が続くらしいよ
7999 眠るまで静かに頭を撫でていてくれないひとの厚いてのひら
7998 かなしみの果てに別離があるらしいかなしみばかり散らかしておく
7997 （あのひととあなたを残して）眠れずに深夜（無言で）川を見ている
7996 定例の不安や不満をぶつけては抱きしめられるそういう儀式
7995 愛されている愛されているこんな雨の午後にもそれを知ってる
7994 いとおしいひとがいること振り向けば腕を広げていてくれること
7993 帰り道やっと繋げたてのひらの汗すらほしい夜のはじまり
7992 あの人の隣に座れるわけもなく焦げた笑顔を花火に隠す
7991 さよならをしたものばかりあの人と花火を見てた屋上だとか