2014/12/7

6972 降る雨は途切れず砂に消えてゆき積極的なさよならをする
6971 もう二度と会えないままで分かたれるほどの隔絶ひとつください
6970 あたらしい手のひらは差し出さないで繋げばひとつまた陰を生む
6969 冷静でいられるうちに手を離すなにもかもなにもかもなにもかも
6968 存在は砂が舞うごと消えてゆき離れることも選べるいまだ
6967 ぴんと張る日々に小さな針穴のような秘密を得る午前二時

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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