2014/10/4

6712 眠るまで流れるままのかなしさは朝やわらかなひかりに変われ☆
6711 目をとじて月のひかりも届かない夜すこしだけ泣いていいかな☆
6710 口笛をひろいあつめて月の下あなたの声のかたちに紡ぐ☆
6709 ただひとつきりの胃を撫で明日もまたあなたを好きなわたしでいよう
6708 何事もやさしいほうへ舵を切れ嵐にばかり胃を晒すひと
6707 知らなくていいことは知らなくていい明日の天気も嘘も本音も
6706 なに一つ訊かないで傷つかないで見えないままの距離はやさしい
6705 過去である人に不用意にひらかれて扉は軋むキリキリと闇
6704 夜更け頃しずかにこぼれゆく人を包んでみたいやさしい闇で☆
6703 闇となる間際に溶かし込む歌よ一時間後のきみまで届け☆
6702 囀ればすこし近づく心地して晴れ空にうた淡く溶かした☆
6701 昼下がり知らない国の空の色くれるあなたにことばを添える☆
6700 午前五時おはようを言うために飛ぶひかりの鳥はネットの海を☆

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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