2014/6/15

6128 やわらかな人たちに囲まれていて生かされている日々だと思う
6127 なにひとつ交わらないで生きてたらそれもしあわせだったと思う
6126 望んでもないのに花に変えられてその指先で摘まれてしまう
6125 いつだって恋はひとつと決めていて両手に恋を持つ人を待つ
6124 苦味ならいつも噛んでる会いたくて会えない人をひらがなでよぶ
6123 猫の目の形で月は閉じられてあいたいいたいとうるんで落ちる
6122 思い切り沈んでしまえ沈んだらあとは浮かんでゆくしかないし
6121 抱くのかもしれないなんて考えて胃は疼くたぶん向かない恋に
6120 それだけのことを言うならほんものにしてからおいで甘すぎるゆび
6119 親しみも情も温度も思い出もすべてを嚥下する真夜中に
6118 恋えば恋うほどにメールは白くなり書いては消して明けてゆく夜

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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