2014/6/6

6109 無防備に裾がめくれてしまうこと気づいてるでしょ止まらないキス
6108 スカートの色に形に丈、素材、見分けられないきみとするキス
6107 膝に手を置かれることが当たり前みたいな20回目のデート
6106 短すぎないかだなんてこの部屋できみだけに見せるためのスカート
6105 きみに会うときはスカートと決めていてスカートばかりはきたい日々だ
6104 真隣に座るたび裾をひっぱって見えないようにする膝こぞう
6103 一度だけかわいいと言って欲しくって振り向きざまにスカートくるり
6102 ひらひらとスカートの裾あそばせてバカね隣に今いないなんて
6101 紺色のスカートひとつ買い足してあなたのいない夏に踏み出す
6100 女の子らしくなりたいときもあるやわらかに微笑むきみのため
6099 花柄のワンピースを買うはずだった店から連れて帰るジーンズ
6098 さみどりに生きていいよと笑われてそうだカフェラテ買って帰ろう
6097 病棟をふるさととする過去がありもう永遠にとくべつな夏
6096 歩き出せ心を囚われぬようにそのためのピンク色のパンプス
6095 この夏もまだ生きていく外来を出て蒸し暑い真昼に溶ける
6094 晴れ間からはんぶんこした白い月あなたの空とわたしの空に