2014/4/9

5827 こんなにも好きかと思うぽろぽろと心零れてしまう朝には
5826 瞼から溢れ零れる花びらのよう閉じ込めておけない恋は
5825 食パンにマーマレードのジャムを塗る春を確信するための朝
5824 夢の中なら手を繋ぎ青空の街を歩けるふたりになれる
5823 春に効く錠剤10粒飲み干してきみに会うため目蓋をとじる
5822 キスをするたび震えるとからかってそんな震えるキスをするひと
5821 きみの手にすっぽり包まれてしまう小さな胸で恋しています
5820 黒髪に寝癖を残しワイシャツを着る二時間じゃいつも足りない
5819 いつだって屈んでくれていたと知る背伸びをしても届かないキス
5818 さくら色した月に照らされている唇にまだあなたは残る
5817 うすべにの風に背中を押されてる さくらを見に行ってもいいですか
5816 使えない翼を抱いて眠るだけ飛べない理由ばかり数えて
5815 足音ですら愛おしい人だから耳を澄まして隣を歩く
5814 満開のさくらも空もこんなにもきれいだきみの足りない街で
5813 限りある時間をきみにあげたくてゆっくり歩く駅までの道
5812 汚れなき魂一つ抱いている気がするきみに汚されるため
5811 あなたから愛されている確信を雨はしずかに流してしまう☆

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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