2014/2/8

5522 ありがとう すきだよ だいすき 何度でも繰り返すけどなにも足りない
5521 カフェラテがあたためてくれる指先にあなたのためのネイルは欠ける
5520 凍りつく両手を冬に晒してるこのまま心まで冷えてゆけ
5519 東へと向かう電車がゆくこんな時間にいるはずないけど探す
5518 ふすふすと雪に指先埋めてゆく触られた日も記憶もこおれ
5517 馬鹿でしょう好きなんて会いたいなんて本気で泣いてしまうだなんて
5516 たったふた文字の「す」と「き」でこんなにも目から溢れるあたたかな自我
5515 ぐずぐずと鼻をすすって「風邪だから」顔が見えないこともいいこと
5514 室温も肌を刺すからやわらかな毛布を君と仮定し潜る
5513 すれ違うことに慣れてゆく雪の日は想いばかりが降り積もるから

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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