2013/10/25

5121 未来なら無いと知ってて仕舞い方わからないまま広げた恋だ
5120 おしまいはいつも「じゃあね」と言うきみに「またね」と返す祈りのように
5119 しなやかな指先でひらかれてゆくハードカバーのように横たう
5118 欲しいとか言ってみただけお互いに誰かのものという前提で
5117 路地裏に足を取られて立ちすくむ あなたの肩の匂い、はじめて
5116 「ずっとこうしたかったんだ」耳たぶは痺れて滲みて溶けてゆく骨
5115 やわらかな呼吸にふれる始まりか終わりかどちらでもない夜に
5114 リスクなら承知のうえで崩されて深く潜って他人のままで

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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