2013/8/11

4889 落ちてゆく音ばかりするマイナスはいくら積み上げたってマイナス
4888 掃き溜めのような心の片隅で丸まる今日をやり過ごすため
4887 意味もなく「ばーか」と呟きたくなってトイレの水に流してみてる
4886 きみだけでいっぱいになる水曜の朝昼夜も留守のたましい
4885 良薬でないと知っててどこまでも甘いあなたに溺れてしまう☆
4884 手に触れた一瞬ののち「ドア閉まります」隔たれて持続する熱☆
4883 すこしだけ拗ねていたくて寝たふりをしておく小さなさよならあげる
4882 灯るのを待ちつついつかうたた寝のタイムラインに足りない名前
4881 どうしようもないさみしさに気がついてしまうあなたに近づいた日は
4880 傍に居てほしいだなんて言えるはずなくて何度も繰り返す「すき」
4879 かんたんに甘えられたらまた違うふたり夜空に足を浸して
4878 心ごと失くしてみたいしあわせもさみしさも傍に居ないあなたも
4877 こんなとき消えたくなって彷徨ってどこにも要らないわたしに還る
4876 きっといまきみは楽しいはずだから邪魔なのはこの無垢なさみしさ

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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