2013/6/27

4663 輪郭が溶けていくよう梅雨空のした黒猫のあまい眼差し
4662 素直にはなれそうもない嘘ばかり重ねて眠るきみの隅っこ
4661 走り出す波打ち際の砂の色みたいにこころ塗り替えながら
4660 サイダーを流し込む 沸き立って途切れないきみだけで埋もれる思考
4659 台本になかったくちづけのせいで悪役なのに手が離せない

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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