20120827

3805 膝抱え雨をしのいだ夜がありいま満開に咲く夏がある ☆

3804 また好きになってしまった逢うたびに深まるなんて信じてなかった

3803 どうせ黒にしかなれないならいっそ濡羽色になる君まで染める

3802 あたらしい恋が始まるたび終わりばかりが見える目を閉じておく

3801 いつかまた甘い記憶は切なさに変わるのだろう繰り返すたび

3800 もうここは切ないだけの場所じゃない君と記憶を塗り重ねてく

3799 二年ぶりに座った席はあの頃のままわたしだけ違う心で

3798 あの春のやわらかすぎた記憶ごと消して重ねて夏の日のひと

3797 いつか来た同じルートで歩くまち君じゃない足音を並べて

3796 夏空に笑い声だけ響かせて払え雷 雨雲 嫉妬 ☆

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☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。

KohagiUta

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