20120807

3733 朝もまだてのひらに残る星屑の歌を飾った耳たぶの熱 ☆

3732 悪者を演じていたら悪者になれたみたいだ素質はあった

3731 そんなにも愛を見せつけ置き去りにするなら始めから触れないで ☆

3730 日曜の部屋を吐息で埋め尽くし引き攣る脚さえ愛しい獣

3729 固まった思考を溶かす人といてわたしはわたしでなくなってゆく

3728 繰り返し繰り返しくるやわらかな熱に五感のすべてを託す ☆

3727 眼の奥の深い炎に引き込まれないようまぶた閉じて待つ果て ☆

3726 なにひとつ考えないで飛び込んだ熱くない火の粉に焼かれてる ☆

3725 君といる夏はおそらく今年だけ青すぎる空を刻みつけたい

3724 少しでも長くその声聴きたくてまた立ち止まる夜の信号

3723 僕だけに見せるためならいいよねと甘え上手な君にほどかれ

3722 寝不足の朝が続いてまた君を深くわたしに刻みつけてく

-----------------------------------------------------------

☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

0コメント

  • 1000 / 1000