20120323

2976 君を待つ時間をラテと共に飲み干してやさしい笑顔を待とう ☆

2975 さっきから窓際席にて全力でうなじを冷やされている三月

2974 親切な店員さんとは裏腹にドトールの冷房のつめたさ

2973 遅れると言う人を待つドトールの豆乳ラテは少しやさしい

2972 憤りなんて口にする権利もない昨日から他人になったあなた

2971 渡された硝子の恋は指先に赤い滲みを遺して散った

2970 少しだけ遠くなったね ふと視線外してるまに変わる呼びかた

2969 ついさっき長生きだった携帯があの頃の日々を閉じ込め逝った

2968 何もないふたりならもういらないと泣き出しそうな君の左手 ☆

2967 やわらかに微笑む君に囚われた視線と両手ほどけずにいる

2966 この夜を越えたらきっと強くなる初めての背に残す爪痕

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☆印は他の方への返歌として詠んだ歌です。

KohagiUta

Kohagi Chihara|tanka & design|

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